紫電塔

布教したい OR 需要がありそう? な事柄を不定期に書いています。

BenQ EW2440L レビュー

今まで使っていたディスプレイが壊れてしまい,新しいディスプレイとしてBenQの「EW2440L」を買った。
これまでディスプレイは父親から要らなくなったものを譲りうけていたのだが,今回は自分で選んで買うことにした (気づけばもう大学生 …… どころか20歳だし,当然である)。初めてのディスプレイ選びなわけで,IPSだのグレアだの色々な用語と戦いつつ,厳選の末このEW2440Lに決めた。エッジの利いたスタイリッシュな見た目,高視野角 (178°) & 高コントラスト (3000:1) なAMVA+パネルを採用,フリッカー・フリー,HDMI端子あり,Super Resolution機能で低解像度コンテンツを補正できる,そして2万円弱とままお手頃な値段 …… 等が決め手だった。
さて今回は,実際にEW2440Lを使って感じたこと,気づいたことを色々書いてみたい。

まず,実はEW2440Lを導入する際にひと悶着あった。PCとHDMIで繋げても映らないのである。原因は,入力をHDMIに設定していないせいだった。なにも情報が入力されていない画面がまっ暗なときにディスプレイ右下のタッチ・センサーに触れると 入力切りかえができ,そこでHDMIを選択すると無事に映った。まぁ,ここで躓いたのは僕ぐらいかもしれない。こんな話,ほかで見なかったし。実は親のPCまで借りて試行錯誤し 原因解明までに2時間も掛かったとか ……。

そうそう。このディスプレイにはかちっと押す物理ボタンが無く,タッチ・センサーに指で触れて様々な設定をするのだが,最初はけっこうぎょっとした。
ディスプレイ右下にドット状の小さなくぼみが並び 一見LEDでも埋めこまれていて点灯しそうなのだけど,これらがそのタッチ・センサーになっている (光りはしない)。右端のセンサーは電源のON/OFF専用で,それ以外は状況によって役割が変わる。具体的には,指で電源用以外のいずれかのセンサーに触れると 画面にメニューが表示され,この表示に従ってセンサーをとんとん突つき操作する感じだ。初めぎょっとするとはいえ,5分も使えば慣れる。「部屋が暗いとセンサー位置が分かりづらい」というレビューを見かけたが,どれかセンサーに触れて表示させたメニューを見ながら設定する,要はほとんど画面だけを見て設定していくので,慣れれば 暗がりでセンサー位置が見えなくても操作できる。

設定といえば,CD-ROMに入っている「Display Pilot」というアプリケーションを使えば より楽に設定できる。Display Pilotをインストールしなくても,上記のタッチ・センサーですべて設定できるから別に問題は無い …… と書くつもりが,写真を撮っていて気づいた,タッチ・センサーが指で摩耗し早くもテカりつつある (笑)。テカるの嫌だし,なるべくDisplay Pilotを使うようにするか。
(細かい話をすると,後述するSuper Resolution機能がDisplay Pilotからは設定できない? 項目を見つけられなかった)

ベゼルの細さが魅力のEW2440L。液晶の保護パネルはほんとうにベゼルぎりぎり2mmまで迫っているが,実際は保護パネルのうちにも,なにも表示されない黒枠が5mmほどあり,事実上のベゼル幅は約7mmだ (cf. 価格.com - 『ベゼルは1mmだが液晶に非表示枠がある?』 BenQ EW2440L [24インチ ブラック] のクチコミ掲示板)。それでも十分細くてスタイリッシュであるものの,「1mmのスリム・ベゼル」という売り文句に惹かれている方は注意されたい
公式スペックに表面処理 (ノン グレアかグレアか) が載っておらず,実機を見た感じ,少なくともグレアではない。かといって,今まで使っていたノン グレアのディスプレイと比べると,わずかに光沢がある。ノン グレア寄りのハーフ・グレア,といったところか。ノン グレアもグレアも気になっていたので,個人的にこれは嬉しい (表面処理はハーフ・グレア (?) らしい というのも,EW2440Lに決めた理由のひとつだった)。
ディスプレイ背面は,緩やかにカーブしたフォルムに艶やかなピアノ・ブラックが,現代的でクール。

複数のレビューで「スタンドが細いせいでモニターがぐらぐら揺れやすい」と見かけた。幸い僕はほとんど気にならないが,気になるひとの気もちもよく分かる。机に頬杖を突いただけで小さくゆらゆら揺れ,確かに揺れやすい。このディスプレイの数少ないマイナス点だ。

画質については自然な発色で見やすい。ディスプレイ初心者なもので,ほかのディスプレイと比べてどう,とかは分からないけれど。
解像度を向上させるSuper Resolution (スーパー解像度) 機能はかなりソースを選ぶ。合う映像だと輪郭を自然にくっきりさせ非常に見やくしてくれる一方,合わない映像では輪郭がギザついたりして逆に変になってしまう。例えばデスクトップ上なりブラウザー上なりのふつうの文字なんかは,画像に過剰にシャープ加工を施したときのように,エッジが不自然に強調される。従って,常時オンにしておくような機能ではない。じゃあ合う場合は? というと,低解像度のアニメなどには有効だ。DVD画質でぼやけ気味だった映像がSuper Resolution機能でくっきりきれいになると,これが中々嬉しい。
ほかの調整機能も,映画を観るときはシネマ・モードにしてみたり,長文を真剣に読みこむときはブルー・ライトを低減してみたり,色々使ってみている。多機能で遊び甲斐がある。

最後ちなみに,僕はこれを楽天BenQ直販サイトから箱擦れ未開封品として買った。その分相場より2,000円ぐらい安かったし,別に箱擦れぐらい良いやって思ったのだけど,届いたものにはまるで箱擦れが見あたらない。どこに傷があるのか教えてほしいレベル。事実上新品の品を安く手に入れられたわけで,BenQ直販のアウトレット品,お勧めである。

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